最後の「おねえちゃん!」は別にエルオーネとの離別を惜しんだのではないらしい。
パルプンテを優先順位の最上級におくと一度決めたら徹底している。
その証拠にヒャダルコはがばと身を起こして
エルオーネを大きな声で呼んだ。俺を過去に送ってくれ!
エルオーネの無念とか悲しみとか目の前で見せられてさ
というか、あんなになついていたおねえちゃんだぞ。
どうしてお前はそんなにパルプンテ一本槍なんだ。
本当に感情の振幅が激しい男だよ。
「過去に行けばあんたに会える! うまくやれば過去を変えることだって!」
ここまで内向き後ろ向きな主人公も珍しい。
まあとにかく乗りかかった船だ。ヒャダルコのためにもやれるだけのことはやらせてやりたい。
エルオーネに会いに行こう。
それに、エルオーネにアデルの顔を覚えさせることが
過去も変わって円満なエンディングへの一歩かもしれないし。
そのエルオーネはイデアのSeeDの船にいるはずだ。
正直想像もできず、海をつぶしていくしかないかと思っていたが、ヒャダルコが自力で思いついてくれた。
イデアに聞けばあの船の場所がわかるかもしれない!
 そうすれば、エルオーネに会える。そうすれば、過去に……」
方針が決まった。まずは白いSeeDの船を見つけ、エルオーネを引き取ろう。
いやだといったら多分腕力に訴えるんだろうな、ヒャダルコは。
まませんせいの言質も取れたらいいのだけれど。


というところで今回のプレイはおしまい。
ラグナ編は相変わらず、空気がゆるくてつらいです。
でもそれ以上に本編の空気がいたたまれないのでラグナでも癒されました。
行くも地獄、戻るも地獄。
でもいちばんの地獄はこのままやめてしまうこと。
やっぱりエンディングを見たいよ。幸せそうなヒャダルコを見てみたい。