女番長が自己紹介を開始した。
ああ、名前を入力できるのはヒャダルコと女番長だけだったのか。
全員できるのに、俺が初期設定でできなくしてしまったのかと勘違いしていたよ。
この迷惑な女番長にはもう常識で考えるとメダパニしかないのだが
それはいくらなんでも女の名前としてかわいそうなので
パルプンテ命名した。


「SeeDはダンスも上手なんだね」
「任務で役立つ技術ならなんでも身につけるのがSeeDだ」
金かかってるんだよ。
全寮制の学校なのに合格率がすげえ低いんだよ。
つまりエリートなんだよ。
お前たちのおままごとに付き合うほどお安くないんだよ。
心の叫びはしかしパルプンテには届かない。
男女の心の距離は、どの時代も、どの世界でも絶望的に遠い。
「お仕事用ですかぁ。いい感じだったのに」
なんでお前にはそうも現実味がないんだ?
これから、おそらくお前が生まれる前から国を支配してきた奴らへの反撃をするんだろ。
SeeDが来てくれたからできなかった作戦は、当然お前たちにも危険なものだろ?
なんでたかがダンスのことで減らず口を叩くんだ。


そこに犬がやってきた。パルプンテのパートナーらしい。
こいつの名前も自由につけられるようだった。
犬コロの名前であまり悩みたくないので
二秒で『たま』と名づけた。
今日はいちども戦わなかったが
なんと2時間が経過していた。
そのうちほとんどの時間はご飯を炊いたり洗濯したりしていたのだけれど
このテンションのまま作戦会議に臨んだら
どうせ繰り出される作戦計画はえらく他力本願で非現実的なものだろうから
すごくへこみそうなきがするので今日はここで終わりにする。


カレーに大根いれるとうまいっすよ。
だまされたと思ってやってみてください。