いよいよ駅長に会いに行く。
駅長の名はドープといい、地べたに座っていた。椅子は使わないのかな。
その背後には女性が一人これまた座っている。
ドープ駅長は単刀直入に「いつ出て行くのか」と訊いてきた。
無愛想で唐突だなあ。まあ、招かれざる客なんだけどさ。
「……ガーデンが動き出せばすぐにでも出て行きます」
「メドはたっているのか?」
「ガーデンがどういう仕組みでうごいているのかもわかっていません」
ドープ駅長はひとまず状況を理解してくれたようだ。町から技術者を出して整備してくれると言ってくれた。
他の住人はF.H.を町と言っていたが、ドープ駅長は街と表現している。
彼はF.H.にプライドを持っているのかもしれない。
が、単なる変換ゆれということもありうる。
その申し出にヒャダルコは躊躇した。ガーデンに部外者を入れる判断を彼独りではできないからだ。
よく気づいたなあ。
俺なら、いやほかのゲームの主人公なら絶対にYesと即答していたと思うよ。
それがヒャダルコの長所でもあり、主人公っぽくないところでもあるんだよな。
「君たちに決定権がないのなら相談してきたまえ」
少々皮肉っぽい。そりゃそうだ。こんな大災害をもたらしておいて
決定権のない下っ端を遣わされたと知ったらいい気分はしないだろう。
そうしよう、と立ち上がったヒャダルコだがパルプンテは物怖じしなかった。
「どうしてそんなに追い出したがるんですか?」
ヒャダルコはその質問に苛立つ。
(なにか事情があるんだろうから、どうでもいいじゃないか)
ドープはしかし気を悪くした風もなく答えた。お前たちは武装集団で、暴力による解決が基本姿勢だろう。
「我々の主義にはあわないのだ。暴力は暴力を呼ぶ」
背後にいた女性、フロー駅長というらしいが、彼女が言うには
F.H.の人たちは全て話し合いで解決できると信じているらしい。
兵学校育ちのヒャダルコとはまったく違う価値観である。
(まったく正しい)と認めた。
しかしそれは、眠くなるくらい正しいことだ。
世の中が話し合いで解決することばかりなら彼はこういう性格になっていないだろう。


なんと! 駅長室には禁断の魔法アルテマのドローポイントがあった!
さっそく13個ストックする。
使ってみたいなー。
でもドーピングでも強そうだよな。
でも使ってみたいなー。
セーブしておいて、ザコ相手に使ってみよう!
今後もちょくちょく来ることにしよう。