ともあれ左上のタイマーがなくなったので
安心してトンベリを狩ることにする。
目的は「ほうちょう」である。
ほうちょう×1→(生命魔法精製)→デス×30
オーディンのカードで200個ぶんのデスは手に入っているので
残りの4人、400個を集めよう。
しかしトンベリからはぶんどる確率が低く
というか、近寄られる前に決着をつけなければならないので
特殊技をメインに倒してしまうことにした。
トンベリはなぜだが倒しても経験値がもらえないのだ。
レベルが上がる心配がない。


何しろ一発で死なない相手、そして適度にこちらを苦戦させてくれて
なおかつ経験値が入らない。
ほうちょうの入手という大目標を忘れてひたすらに戦いを楽しんでしまった。
ゼルのデュエルにも比較的慣れたと思う。
ベースは○×のパンチか→←の頭突きを交互にやってちまちまダメージを与え
残り2秒をきるところで頭突きの代わりに
←←○でハイキック、○×でパンチにする。
すると次は↑↓でかかと落としになり
↓↓↓↓○の地割れ攻撃でシメれば今のところ景気がいいようだ。
そして、特殊技で笑わせてくれるのがヒャダルコの連続剣だ。
普段は飛び込んでめったやたらに切りまくるだけなのだが
たまにシメ技をつけてくれる。
そのうちのひとつは、気合をこめて剣を天に向けると、なんと剣から一直線に光が放たれる。
それだけでもすごいのに、その光の長さたるや。
宇宙空間にまでいってしまっています。
宇宙ですよ。
その様子はまるで衛星エレベーターである。
名前が覚えられないので「衛星エレベーター切り」と名づけるが
これほどの怪光線ながらダメージ自体は小さいことも愛らしい。
最初から使える、相手の懐から跳躍しつつ真一文字に裂く「昇竜拳切り」や
剣を振って丸いわっかを出して全員にぶつける「フリスビー切り」に比べて
明らかに使い勝手はよくないのだが、その映像の馬鹿さ加減がたまらない。好きだ。


そうやって戦っていたら
一匹のトンベリを倒したあとで巨大なのがやってきた。
これは強いに違いないよ。戦慄とともに思う。
まず、のんびりと近づいてくるような事をしなかった。
いきなり研ぎ立てほうちょうでゼルが刺し殺されてしまう。
慌てて回復させたものの
もう一度なでられたらまた死ぬくらいにしか回復しなかった。
怒りに燃えたゼルは、薬使えというヒャダルコの指示も無視してコンボを開始した。
12秒コンボである。
総計20,000を超えるダメージを与えたので、もう死ぬだろう。
ゼルに薬をふりかける役はパルプンテに任せることにして
ヒャダルコも連続剣を繰り出した。
六発ヒット! そして衛星エレベーター切り!
それでもまだ死なない。恐ろしいものだ。
しかし、薬で少し回復したゼルのコンボでとうとう地に落ちた。


トンベリは謝り、仲間になってくれるという。
さきほどのオーディンは名前をつけさせてくれなかったが
トンベリはそんなけち臭いことは言わないでくれた。
ほうちょうを使う、王様。
考えるまでもない。
あじおうさま』と名づけることにする。
まあほんものの味皇様だったら武器は包丁ではなく口から吐くブレスなのだが
それは我慢することにする。


というところで今回はおしまい。
師匠も集められたし、めぼしい島には上陸したと思う。
寄り道で、体力(メルトン)とHP(リジェネ)と魔力(デス)が底上げされたことだし
次回はバラムに言ってみることにする。