どうやら車中夢はここまでのようだったので
この夢について考えてみたい。
とはいえ人物に感情移入する前に話が展開してしまったので
とりあえず重要なことだけを列記するしかないだろう。
まずは人物編だ。
○18年前、ラグナというガルバディア兵士とジュリアというピアノ奏者がいた。
○ラグナは兵隊を辞めたあとジャーナリストになって旅をしたがっていた。
○ジュリアは自分を表現するための歌を作りたかったが、それができるかもしれない。
○ラグナとジュリアはお互いを憎からず思っている。
ラグナ、ジュリアともなんといっても18年前に実在したであろう人物なので
調べればもしかしたら現在の動向がわかるかもしれない。
18年前に、ふたりとも20代後半くらいだろうか?
では現在は40代前半〜後半。男盛り、女盛りである。
いずれ出会うこともあるのかもしれない。
そして今度は背景を考えてみる。
○ゼルの話ではティンバー征服はあっけなかったらしいが、現場では屈強なティンバー兵という意識があった。
○18年前はガルバディア兵も師匠を使っていた。
どうして師匠をつかわなくなったのかが疑問である。
人間は一度手にしたものはなかなか捨てられないものであり
それが軍事力だったらなおさらだ。
それなのに棄てた。そしてバラム・ガーデンは継続して利用している。
どういうことなのだろうか。


それにしても、この夢がどうしてこの三人に訪れたのか。
考えられるのは師匠がらみではないかということだ。
これまで師匠を使うと記憶障害を引き起こすという文章を
単に師匠が自分たちの都合のいいようにシナプスを遮断してしまうのだとばかり思っていた。
が、もしもこのゲームでの記憶がシナプスなどではないかたちあるものだったら
師匠たちが、前にとり憑いていたラグナたちの記憶を、現在の付き人たちに見せたとしてもおかしくはない。
もしそうならどうして今見せたのか気になる。


もしかしたら師匠の利用が基本であるSeeDたちは
この手のことをみな経験しているのかもしれない。
戦死した恋人の師匠を受け継いだ女が
銃弾に倒れ、生死の境で恋人の記憶を垣間見る。
そこにはどれだけ恋人が自分を思っていてくれたかが刻み込まれており
自分の人生がいかに恋人の目にまばゆく映っていたか描かれており
それで女は生きる気力を取り戻す、とか。
あるいは実はその恋人が最悪の裏切り野郎で絶望して死んでいくとか。


記憶障害、ってチュートリアルに言われるときついな。
ありとあらゆる仮説が立て放題になるものな。
「師匠のせいで忘れてたよ。でもいま思い出した」
夢オチと同じくらい破壊力のあるセリフですよこれ。