Disc3

大統領が最初に登場した管制室にやってきた。 月の大きさに思わずはしゃぐセルフィだったが、管制官はそれをやんわりと諭した。 「そんなに驚いてばかりもいられないんだ」 示されたモニターを眺めると、月の表面にうごめくものが見えた。 それは全部モンス…

そしてエルオーネと対面した。 「ごめんね、いろいろ。あなたたちを巻き込んで」 「いいんだ。あんたが何をしたかったのかわかったから。 オレたちは役に立ったのか?」 ずっとヒャダルコたちは被害者だった。 エルオーネは、レインをラグナの死に目にあわせ…

場面が変わった。軽快な音楽が流れている。 パンドラの箱の先陣を切って地球になだれ込むであろう災厄の ヒャダルコとパルプンテ、セルフィを乗せたカプセルは大気圏を離脱して宇宙空間を走っていた。 他の国とエスタと、同じ地表の科学力とはとても思えん。…

「説明しろ。ただし簡単にな!」 ジャイアンの声優さんがしゃべるのが似合いそうなゼルの要請に バカ殿はがっくりしてしまった。 そして、今度は説明をすべてすっとばして結論だけを口にする。 「中に乗り込んで止めてみるでおじゃるか?」 何がどうなってそ…

本当にこの街が目的でなければいいのだけど。 助手は不安げだがバカ殿は平気だった。 ただ一つ気がかりがあるらしい。 「ただ、ティアーズポイント……」 そこまでつぶやいてゼルたちに気がついた。 ティアーズ・ポイントとはヒャダルコがソロモンの指輪を拾っ…

氷漬けにされた色気づいた兄ちゃん、うるさい女、うるさい大物の三人が地球から放逐された頃 地上に取り残されたたまが何かを感じ取ってルナ・ベースの外へと走り出していった。 慌てて走り出すキスティス先生とアーヴァイン。 ゼルは早速手綱を取れてません…

ルナ・ゲートはどうやら人間を宇宙に飛ばすための施設らしい。 エスタ行の主役が貫禄勝ちのイデアに、そして主賓もイデアになってしまったから忘れていたが ここでヒャダルコの目的を整理しておこう。 1)パルプンテが意識不明の植物状態になってしまってい…

まませんせいは隔離されるために立ち去り、大統領補佐官は街を見てまわれと言った。 「魔女の支配から抜け出して17年。人と科学の調和を目指したエスタ……。気に入ってもらえるといいが」 なんだか友好的じゃないか。 情報封鎖をして人間が入ってこれないよう…

ヒャダルコたちが目を覚ましたころを見計らって 車が6人のもとにやってきた。 中からは男が一人現れて、イデアの身元を確認する。魔女、ということはもう伝わっているようだ。 情報を隠蔽はしたけれど断絶はしなかったらしい。 バカ殿に会わせてもらいたいと…

研究所から出たら、技術者とムンバが待っていてくれた。 あんな騒ぎなのにぼうっと突っ立っていて平気だったんだ。 エスタって不思議な場所だ。 博士の助手がやってきたが 彼も反アデル派の仲間だったらしい。 「下で派手にやったようですが この研究所を離…

エレベーターの止まった先ではバカ殿が騒いでいた。 シャンプーハットを首まわりに生やし エスタ人のあいだでもゲーム全体でも現代日本でも浮くであろう羽織袴を身につけている。 あれがたぶんオダイン博士だろう。 今わかった。イデアはオダイン博士と会っ…

緊急事態が起きたらしく、上の研究所にいる警備兵を呼べと命ぜられた。 その前にムンバに頼まれた道具を投げてやったら ムンバは受け取れなかったのか、道具が直撃したのか落ちそうになってしまう。 このあたりの動作、画面を見る限りではほうってやったとか…

画面をざっと見渡すと、目に付くのはあのエスタ兵の奇抜なファッションである。 どうやらラグナたちもエスタに来ていたらしい。 そういえばティンバーマニアックスにそういう写真があったな。 いまのところ3人は一緒であり、エスタ兵に何かを命じられている…

この土地は大塩湖というらしい。 地面から顔を出しているうちきな男と、二つのマドハンドが敵として現れたが 面白いものを落としてくれなかったのでゆうざん師匠にお出ましいただくことにする。 すっかり敵キャラの登場がいやな体質になってしまったな。 そ…

斥候にはなったセルフィからは東の方向に行けと言われているが せっかくの新大陸である。 ぶんどるとライブラとカードをつけてしばらく狩を楽しもうと思う。 メズマライズという半月状のツノを持っている馬に4回出会い こいつだけかつまらんなと思ったその時…

あれ? 一周してしまった。 ということは、セントラはここだけではないのかな? と、北にある大陸に上陸して地図を確認すると、なるほどこちらもセントラである。 しかしここ、小島も入り江もとんでもなく多いぞ。 げんなりしながら周回を始めると、半分ほど…

イデアは快く出迎えてくれた。 「私で力になれそうなことはありますか?」 まだ正気を保っているようだ。 それに比べてヒャダルコの返答はせいていて余裕がない。 「白いSeeDの船。エルオーネが乗っている」 お前は昔の人か。ラップ歌手か。なんだその省略の…

ヒャダルコはよその女に骨抜きにされてしまったが それでも石の家のほかの子たちはエルお姉ちゃんの味方だ。 エルオーネにしてみたら、バラム・ガーデンにいたほうが心安らげるはずだ。 ヒャダルコの仮借ない要求もフォローしてくれると信じたい。 だからエ…

最後の「おねえちゃん!」は別にエルオーネとの離別を惜しんだのではないらしい。 パルプンテを優先順位の最上級におくと一度決めたら徹底している。 その証拠にヒャダルコはがばと身を起こして エルオーネを大きな声で呼んだ。俺を過去に送ってくれ! エル…

というところでラグナの夢が終わ……らない。 雨の音の中、接続が切れないという女の声が聞こえた。 エルオーネ? 元気なの? まだ無事だったんだねえ。イデアも正気に戻って一安心だ。 考えてみたらエルおねえちゃんは師匠を使っていないから イデアのことも…

棒読みの魔女が「騎士さま邪悪なドラゴンより私をお守りください〜〜〜〜」と助けを求めると 研修の時を思い出しながらラグナはガンブレードを振った。 何度でも言うが。 ほんとにこんな映画に子どものサイファーは心を奪われたのか。 そうなんだと言われた…

予想通り、ラグナの夢だった。 それも、今度は誰が誰に乗り移るか選べるのだがなんとウォードが復活していた。 久しぶり、ウォード。元気だった? のり移りだが、ゼルは当然ウォードに入ってもらって ラグナ様大好き! のセルフィにキロスに入ってもらった。…

急転直下でパルプンテ一色になってしまったヒャダルコだが、とりあえずすることをしなければ。 エスタにアデルが生きているかもしれないというイデアの情報を信じるなら アルティミシアがイデアに乗っ取りを仕掛ける前にアデルを無力化する必要があるだろう…

それにしても。 セルフィいわく、過去を変えたい原因はただ一つである。 現在が幸せではないこと。 何世代もあとのアルティミシアの心が怒りに満ちているということは その時代は魔女にとっての暗黒時代なのかもしれない。 魔女に対する恐怖が排斥を呼び、排…

Disc3になったというのに、ヒャダルコは相変わらず部屋でごろごろしている。 あれからどれくらい時間が経ったのだろう。 イデアは正気を取り戻し、ガルバディアは魔女の支配から抜け出したことだろう。 ガルバディアの政治は一時的にカーウェイ大佐が掌握す…